三井住友銀が温室ガス排出量可視化サービス、製造業に訴求
三井住友銀行と米パーセフォニ(アリゾナ州)、日本IBMは10日、顧客企業のサプライチェーン(供給網)の温室効果ガス(GHG)排出量を国際規模で可視化するサービスの提供を始めたと発表した。パーセフォニの企業向け炭素会計基盤を活用。日本IBMが同基盤へのデータ入力工程の自動化やGHG排出量の計算出力・リポート作成機能を三井住友銀行の顧客企業に提供する。国際規模で展開する製造業に訴求する。
三井住友銀行も2022年度からパーセフォニの炭素会計基盤を導入。23年度をめどに同基盤を用いて自行のGHG排出量を可視化する。
同基盤は各地域特有の排出係数を組み込み、GHG算定・報告の国際基準「GHGプロトコル」に準拠した直接排出量(スコープ1)、間接排出量(同2)、供給網全体の排出量(同3)を算定できる。特にスコープ3のカテゴリー11(販売した製品・サービスの使用等による排出)などの算定に強みを持つ。
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日刊工業新聞2022年8月11日