しゃがみ込む動作が楽に、新型アシストスーツの実力
イノフィスが発売
イノフィス(東京都新宿区、折原大吾社長)は重量物の運搬作業などを支援するアシストスーツの新型「マッスルスーツGS―BACK=写真」を発売した。従来商品の「マッスルスーツエブリィ」と比較して、動力源を人工筋肉の圧縮空気からガススプリング式に変え、カバー込みの重量を4・2キログラムから3・3キログラムと約1キログラム軽量化。しゃがみ込む動作や歩く動作も容易にした。消費税抜きの価格は14万5000円。
会見で、折原社長は「しゃがむ動作や歩く動作のしやすさの長所を生かし、従来の農業や介護に加え、物流や製造業の運搬作業の需要を開拓したい」と話した。
ガススプリングは人工筋肉の約半分の大きさで、これにより小型化を容易にした。引っ張りバネと、ももパッドの補助と合わせ、腰にかかる負担を約2割軽減する。
トラックの荷物上げ下ろしや工場での金属部品の持ち上げ作業など、深くしゃがみ込む動作が必要な作業に向く。装着はリュックサックの要領で十数秒でできる。2019年11月発売のエブリィは海外17カ国・地域に輸出済みで、新製品も同様の展開を狙う。
日刊工業新聞2022年8月5日