ニュースイッチ

三菱自動車のピックアップトラック「L200」、約10年ぶりアフリカ現地生産の狙い

三菱自動車は8月上旬にケニアでピックアップトラック「L200=写真」の生産を始める。アフリカでの現地生産は2011年度に南アフリカから撤退して以来、約10年ぶりとみられる。現地生産により関税や輸送にかかる費用を減らしてコスト競争力を高める。試験的に年200台規模から生産を始め、生産拡大の可能性を検討していく。

ケニアの自動車販売大手シンバ・コーポレーション傘下で、車の受託生産を手がけるAVAが生産を担う。三菱自のタイ工場から部品を輸出し、ケニアで完成車に組み立てる「ノックダウン方式」を採用する。

これまでケニアにはタイ工場で生産したL200やスポーツ多目的車(SUV)「パジェロスポーツ」、岡崎製作所(愛知県岡崎市)で生産したSUV「エクリプスクロス」などを完成車として輸出し、販売していた。21年度のアフリカでの販売台数は約2万1000台だった。

日刊工業新聞2022年7月15日

編集部のおすすめ