コロナ感染増加傾向も、経団連会長が語った要請
経団連の十倉雅和会長は定例会見で国内の新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にあることに対し、「(水際対策について)国を開くモメンタム(勢い)を大事にしてほしい」と緩和継続を要請した。足元で感染が再拡大しているものの、「いまこそ科学的・合理的な議論をして、科学的・合理的な対策を絞り込んでほしい」と訴えた。
8日に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の功績を聞かれ、十倉会長は「アベノミクス(安倍晋三政権の経済政策)を実行し、日本がデフレの泥沼に陥るのを防いだ。その間、就業者数も増えて大きな効果があった」とした上で、「これを引き継いで力強い日本をつくることが我々に託された。2回の消費増税を断行し、社会保障の不安に手を打った。道半ばの財政再建も、安倍元首相の遺志を引き継いでやっていかなければならない」と述べた。
日刊工業新聞2022年7月12日