ニュースイッチ

介護現場の負担軽減、SOMPOHDが投入した「センサーで自動体力測定」の仕組み

SOMPOホールディングス(HD)とSOMPOケア(東京都品川区、鷲見隆充社長)は、福祉や介護の施設向けリハビリ用ソフト「タノ」から、体力測定に特化した「タノチェック」を発売した。従来は5人ほどのスタッフで行う高齢者や障がい者の体力測定を1人でできるようにし、現場の負担軽減につなげる。

タノは利用者がモニターの前で動くとセンサーで全身の骨格を判断して動きを読み取るもので、タノチェックでは5メートル歩行や座る・立つの繰り返し運動などを自動的に測定、記録することができる。スタッフが直接測定し、記入するといった従来の作業が不要になる。

また、画面に映った手の形をまねするといった空間認識力の測定ができるほか、片足立ちではストップウオッチ機能の搭載によりスムーズな計測が可能となる。個人でデータを管理できるため、前回の測定からの変化も分かる。

両社は新しい介護のあり方を創造するプロジェクト「Future Care Lab in Japan」を始動し、情報通信技術(ICT)や介護ロボットなどの開発と活用を進める。同プロジェクトでは介護現場で活用可能な技術の開発や実証を行い、課題解決に貢献する。

日刊工業新聞2022年6月27日

編集部のおすすめ