大林組・リコーなど参画…NECが5G共創で新施設
NECは、第5世代通信(5G)の社会実装に向けて、顧客やパートナー各社とユースケース(活用例)作りで共創する施設「NECコネクト5Gラボ=写真」を玉川事業場(川崎市中原区)に開設した。5Gを地域限定で利用するローカル5Gの技術検証施設を改装・刷新するとともに、ネットワークを利活用するオープンな共創の場のコンセプト(概念)「NECコネクト」を新たに策定した。
5Gラボの開設を皮切りに、ロボットの遠隔操縦などを検証する「クラウド・ロボティクス・センター」(千葉県我孫子市)も新コンセプトに沿って改装予定。さらに2022年度中に5Gの次世代の「ビヨンド5G」や、NTTの次世代光通信基盤の構想「IOWN(アイオン)」をテーマとした共創の場も整備し、イノベーション創出を加速する。
5Gラボではローカル5Gのほか、近距離無線通信のWi―Fi(ワイファイ)や自営施設内に閉じたプライベートLTE(第4世代通信)、通信事業者による5Gサービスなども用意した。
5Gラボでは小回りの利くアジャイル型の試作開発やユースケース作りを先導するビジネスプロデューサーなどの支援により、潜在課題の掘り起こしからビジネスモデルの検証までサポートする。
参加パートナーには通信事業者のほか、大林組やコベルコ建機、リコー、コニカミノルタ、日本マイクロソフトなど50社程度が名を連ねた。
日刊工業新聞2022年6月10日