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商船三井が「車運搬船排ガス処理システム」開発に乗り出す

商船三井は港に停泊中の自動車運搬船から排出される大気汚染物質を低減できるシステムを2025年度までに開発・導入する。船舶発電機排気処理の米クリーンエアエンジニアリングマリタイム(CAEM、カリフォルニア州)に資金提供を含めて協力する。

CAEMは、コンテナ船の煙管に接続した配管から大気汚染物質を直接吸収し、触媒を通じて規制値以下まで低減するシステムを開発し、米ロサンゼルス港でサービスを展開している。商船三井はこのシステムを改良し、新たに自動車運搬船対応とする。米国における主要寄港地になっている同州での大気汚染の低減に努める。

同州では大気汚染防止に向けた取り組みが行われており、07年にはコンテナ船を対象に停泊中の大気汚染物質の削減を求める規制を開始。25年には自動車運搬船も対象になる。

日刊工業新聞2022年5月20日

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