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「GR」購入後に機能向上できる。トヨタがキントファクトリーの対象拡大

トヨタ自動車は購入後の車の機能やソフトウエアなどを更新するサービス「キントファクトリー」で、スポーツ車ブランド「GR」を対象に加えた。モータースポーツで得た知見を活用し、走行性能を高める制御ソフトや、個人の走行データを元に最適化したソフトを提供する。

まずはサブスクリプション(定額制)サービス「KINTO」で扱うスポーツ車「GRヤリス“モリゾウセレクション”」で展開する。新サービス「GRアップグレードセレクション」の「アップグレード」ではエンジン、4輪駆動配分、ステアリングを制御するソフトにより走行性能を向上できる。

「パーソナライズ」は指定会場で運転データを分析し、ソフトを一人ひとりに最適化する。ソフト更新や施工はGRのブランド拠点「GRガレージ」で3回まで無料で実施できるが、パーソナライズは1回1万5000円(消費税込み)が必要。

アップグレードは今後、既販車も含めて「プリウスPHV GRスポーツ」「GRヤリスRZ」「同RC」にも対応する予定だ。

キントファクトリーはトヨタ、レクサスの両ブランドを対象に1月からサービスを始めた。車の安全装備などを更新できる「アップグレード」と、劣化した内外装の交換などができる「リフォーム」を展開している。

日刊工業新聞2022年5月13日

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