機械学習モデルを効率的に運用する昭和電工の新技術とは
昭和電工は21日、人工知能(AI)を用いた材料開発において、機械学習モデルを効率的に運用する仕組み「機械学習オペレーション(MLOps)」を構築したと発表した。モデル開発からシステム運用までの一連の流れに要する時間をこれまでに比べ5分の1にできる。材料配合探索の予測精度を上げるためデータを再学習する際、最新データ入力やデータ加工を自動化する技術などを導入した。
同社では材料開発へのAI予測システム活用が広がることで、機械学習オペレーションにかかる手間と時間が増えていた。特に最新データ入力やデータ加工はデータサイエンティストが行っており、全プロセスの8割程度の作業時間を占めていた。
このほかにMLOpsには、機械学習モデルを構築するデータサイエンティストとシステムを構築するエンジニアの共同開発を支援する技術を導入。それぞれの使うソフトウエアやプログラミング言語が違っても共通の開発環境を実現する。
日刊工業新聞2022年4月22日