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養豚自動化で6億円調達したEco-Porkの全容

養豚自動化で6億円調達したEco-Porkの全容

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Eco―Pork(東京都墨田区、神林隆社長)は計約6億円を資金調達した。ベンチャーキャピタル(VC)など計4社を引受先とした第三者割当増資や、日本政策金融公庫東京支店の新型コロナ対策資本性劣後ローンなど複数の金融機関から調達した。資金は2023年の商用化を目指す養豚自動化システムの研究開発費に充てる。

同社は養豚のデジタル変革(DX)による豚肉の安定供給を掲げ、将来的には農業など他の1次産業を含めた循環型経済を構想する。これまでIoT(モノのインターネット)で温湿度などの豚舎環境を把握する監視サービスや、体重や背脂肪など豚の育成状況をカメラで把握するサービスなどを個別に提供していた。

23年にかけて餌や水の自動補給機、豚舎の環境制御機器を開発し、従来のサービスとパッケージ化して広く普及する計画。神林社長は「無人化とは違う。取得したデータで人は生産の改善に専念する自〝働〟化を実現したい」としている。

日刊工業新聞2022年4月22日

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