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診療予約とタクシー配車を組み合わせ、東京海上などが検証を開始

診療予約とタクシー配車を組み合わせ、東京海上などが検証を開始

アプリで病院の通院に使うタクシー配車を容易に(東京海上日動提供)

東京海上日動火災保険、電脳交通(徳島市)、ケアプロ(東京都中野区)、千葉市など9社・団体は、5月から診療予約とタクシー配車を組み合わせたMaaS(乗り物のサービス化)の実証実験を始める。免許返納や慢性疾患の罹患などで通院が困難な患者を支援する。サービス提供を通じて、治療継続率や治療満足度が向上するか検証する。

実証実験では東京海上日動が開発したMaaSアプリケーション(応用ソフト)「ZQN!(ズキューン)」を活用する。同社が医療MaaSアプリを手がけるのは初めて。

患者はアプリを使って診療予約に合わせてタクシーを配車できる。他のアプリに処方箋登録することで、帰宅時にタクシーで薬局に立ち寄り、待ち時間なく薬を受け取れる。オプションで通院に付き添う介助士も手配できる。

実証実験の期間は5月9日から8月10日まで。対象は千葉市立青葉病院、同海浜病院に通院する千葉市在住の患者とする。将来は他の自治体への導入も視野に入れている。

日刊工業新聞2022年4月19日

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