NEDOと日立金属が始める航空機部品の鍛造プロセス開発の内容
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日立金属は、航空機部品の鍛造プロセスの開発を始める。ニッケル基合金部材を高温で鍛造するためのプレス金型を開発する。ニッケル基合金の生産技術が整い、航空機エンジンが効率化されると、軽量化分を含めた燃費改善で2040年までに92・8万トンの二酸化炭素排出量削減が見込まれる。
現在は鍛造時の高温で金型が酸化してしまうため真空引きしている。新たに耐熱合金で金型を作製し、大気中で熱間鍛造できるようにする。
金型加熱装置も開発し、多品種生産に対応させる。
NEDOの国産航空機エンジン材料開発事業に採択した。期間は25年度までの4年間。22年度の事業規模は1億6000万円で、NEDOは8000万円を投入する。