手洗い時間の目安がわかる。泡の色が変わるハンドソープの不思議
ハクゾウメディカル(大阪市中央区、一橋俊司社長)は、泡の色の変化で手洗い時間の目安が分かるハンドソープ「ハクゾウあわ物語iromiru(いろみる)」を発売した。薄紫色の泡が約30秒で白く見えるようになり、適切な手洗いができたと分かりやすい。消費税抜きの参考価格はポンプ式が1本500ミリリットルで1115円、手を出すと自動で泡を出すオートディスペンサー「Moco」が本体4970円と専用ボトル1015円。
同製品は、手に同化しにくい紫色の泡の塊が手全体に行きわたるようこすって細かくなることで白く見えるようになる仕組み。さらにオートディスペンサーのMocoは時間ごとでランプの色が変化して正確な手洗い時間が分かる。せっけん液の出る量は3段階で調節でき、使用者層に応じた分量を使える。感染症対策で手洗いの重要性が再認識されているが、十分に洗えたか自力では分かりにくい課題を解消する。
米疾病対策予防センター(CDC)の指針では手指の全表面に泡が行きわたるようこするのに15秒間、世界保健機関(WHO)の指針では手洗い全行程で40―60秒間とあることを踏まえ、泡立てから洗い流すまで約30秒となるよう計算した。
日刊工業新聞2022年4月5日