ライオンが化粧品で成長著しい韓国に参入!植物由来でニーズに応える
ライオンは、化粧品ブランド「ロークエスト」を立ち上げ、韓国市場に参入した。植物由来成分「エキナセア抽出物」を配合し、肌に刺激が少ない製品に仕上げた。韓国の化粧品市場は成長が著しく、中でもニーズが高い基礎化粧品を投入する。当面は韓国で商品の知名度を高め、将来的には中国などへの越境EC(電子商取引)販売も目指す。
新製品は北米原産のエキナセア抽出物を配合し、肌の代謝促進が期待できるという。米国の先住民が傷の治療に使っていたとも言われており、天然由来で安全性が高いことを訴求する。敏感肌に悩む女性にも安心して購入してもらう。
さらに保湿成分「ハイドロセルQS」も配合した。同成分は化合物の大きさが毛穴の半分以下で、肌の奥まで浸透するという。韓国ではライオンが独占使用権を持つ。
当初のラインアップは化粧水やクリームなど6品種。ECを中心に販売を始めているが、今後は店舗販売にも乗り出す予定だ。現地のニーズに合わせた販売方法を探り、シェア拡大を狙う。
韓国では配合成分を考慮しながら化粧品を選ぶ人が増えているという。ライオンの新ブランドは現地の購買層のニーズに合わせ、安全・安全にこだわり、成分を厳選した。
韓国の化粧品市場は消費拡大を背景に大幅な成長を続けており、2013―18年における生産実績の年平均成長率は、約12%となっている。
販売やマーケティングは韓国子会社のライオンコリア(ソウル市)が担う。ハンドソープや洗剤、オーラルケア製品をメーンに展開しており、ハンドソープの韓国シェアは約50%という。
商材に成長が見込める化粧品を追加し、事業の拡大を狙う。