ボルボが始めたEVワイヤレス充電実証の中身
スウェーデンのボルボ・カーは、電気自動車(EV)のワイヤレス充電技術の実証を現地のタクシー事業者と始めた。同国イエーテボリ市内の複数の駐車場所に充電パッドを埋設。受信ユニットを搭載したEV「XC40リチャージ」の法人向け車両が駐車すると、自動で充電が始まる。
運転手が充電のために降車する必要がなくなり、商業利用での利便性が高まる。充電速度は、有線の50キロワット直流急速充電器を使う場合と大きく変わらないという。実証期間は3年間。北欧のタクシー事業者大手のカボンラインが運用する。
EVは前輪付近に充電用の受信ユニットを搭載する。車とパッドの位置を簡単に合わせるため、360度カメラを活用する予定。
日刊工業新聞2022年3月25日