2カ月連続減少した「粗鋼生産量」、日本鉄鋼連盟・担当者が見通す先行き
日本鉄鋼連盟がまとめた2月の粗鋼生産量(速報)は前年同月比2・3%減の729万8600トンで、2カ月連続で減少した。1月からの普通鋼の減少に加え、特殊鋼も今回12カ月ぶり減となった。
自動車減産の影響が長引いているほか、日本製鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)の高炉1基が改修に入り供給力が限られている。「年初の見通しより量が落ちている。ロシア―ウクライナ情勢もあり、先行き不透明感が増している」(業務部)という。
炉別では電炉鋼が同1・2%増の194万5600トンで12カ月連続増。高炉3社による転炉鋼は同3・5%減の535万2900トンで2カ月連続減。
鋼種別でみると、特殊鋼が同4・9%減の163万200トン、普通鋼は同1・5%減の566万8300トンだった。
日刊工業新聞2022年3月24日