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前年割れ続く「白物家電」出荷、それでもプラスになったもの

日本電機工業会(JEMA)が発表した2月の白物家電国内出荷実績は、前年同月比1・7%減の1885億円と9カ月連続のマイナスとなった。エアコンや洗濯機などの主力製品で高機能機種が好調だったものの、巣ごもり需要で好調だった2021年の反動減が続いた。一方で冷蔵庫が4カ月連続で増加したほか、新設住宅の着工数の回復により、電磁誘導加熱(IH)クッキングヒーターや食器洗い機がプラスとなった。

製品別では、洗濯機が同0・7%減の322億円と2カ月ぶりのマイナス。エアコンは同6・2%減の481億円と9カ月連続でマイナスで、高水準だった21年の反動を受けた。

冷蔵庫は同10・1%増の369億円と大きく増加。台数は2カ月連続で減少したが、新型コロナウイルス感染拡大の長期化により自宅での食事機会が増加したことやまとめ買いのニーズが増え、501リットル以上の大容量機種の好調が続く。

日刊工業新聞 2022年3月23日

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