国内初「EVゴミ収集車」を納入した三菱ふそう、会長が語ったこと
三菱ふそうトラック・バスは、電気自動車(EV)トラックのゴミ収集車(写真)を神奈川県厚木市に納車したと発表した。量産型EVトラックをゴミ収集車として導入するのは国内初。厚木市は2025年度までに今回の車両を含め計3台のEVゴミ収集車を運用する計画。三菱ふそうは同市での稼働データなどをEVトラックの開発に生かす。
三菱ふそうの小型EVトラック「eキャンター」をゴミ収集車にした。ゴミを積む架装部分は新明和工業が手がけた。同車両を充電する電力は、厚木市環境センターで可燃ゴミを焼却処理する際の熱を利用して発電する。厚木市は1回の充電で航続距離80キロメートルを目安に同車両を運用する。
今回の取り組みは21年5月に三菱ふそう、新明和工業、厚木市が締結した連携協定に基づく。14日会見した三菱ふそうの松永和夫会長は「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)社会のベースになれば素晴らしい」と話した。
日刊工業新聞2022年3月15日