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いすゞ・日野自・トヨタ、脱炭素「商用車」開発へ連携の全容

自動車メーカー3社が、脱炭素に向けた商用車開発で連携を加速する。いすゞ自動車と日野自動車は2024年度から電気自動車(EV)の大型路線バスを生産する。いすゞが車両を開発し、両社が折半出資するジェイ・バス(石川県小松市)で生産する。いすゞと日野はトヨタ自動車と、同EVをベースにした燃料電池車(FCV)の路線バスの開発を検討することでも合意した。

開発するEVの路線バスは、これまでエンジンを搭載していたスペースを活用。段差のない平らな床の面積を広げるなどし、車内移動の安全性を高める。

FCVの路線バスでは、トヨタの乗用車「MIRAI(ミライ)」などで培ってきたFCシステムを活用。EVとFCVの部品の共通化によるコストの大幅低減を目指す。

いすゞと日野はトラックと比べ市場規模の小さい路線バスと、観光バスなど貸し切りバスをジェイ・バスで生産している。EVの路線バスでも連携を継続し、量産効果を引き出す。国内の商用EV市場をめぐっては、コスト競争力に優れる中国メーカーの参入が相次ぎ、競争が激化しそうだ。

日刊工業新聞2022年3月2日

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