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20年に廃止したが…トヨタが副社長を復活させる狙い

トヨタ自動車は1日、4月1日付で副社長を復活させると発表した。近健太取締役執行役員(53)、前田昌彦執行役員(53)、桑田正規執行役員(51)の3人が就く。また6月に開催予定の株主総会を経て、小林耕士執行役員(73)が代表取締役を退任する人事も発表した。小林氏は社長をサポートし経営全般を見る「番頭」の立場に専念する。

トヨタは豊田章男社長と若手役員との接点を増やす目的で、2020年に副社長を廃止していた。今回の復活は外部環境の変化が激しい中、経営者目線での判断に専念する役割を置くことが狙い。

小林氏は最高リスク責任者(CRO)からも退くが、執行役員には留まる。株主総会後に前田執行役員が新たに取締役に就任し、取締役の世代交代を図る。このほか4月1日には宮崎洋一アジア本部長(58)が執行役員に就く予定だ。

日刊工業新聞 2022年3月2日

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