女性管理職比率2倍に、産総研がダイバーシティー推進へ掲げた新指標
産業技術総合研究所はダイバーシティー(人材多様性)を推進するため、2024年度末までに女性管理職比率を倍増する。国が設定する中長期目標とは別に、新しくKPI(重要業績評価指標)を設けた。20―24年度の第5期経営計画期間中に女性管理職比率を19年末時点比約2倍の12%に引き上げる。
産総研の管理職は研究チーム長などの研究室主宰者よりも上の役職に当たる。15―19年度の第4期目標では同比率を6%とし、達成した。ただし、女性専用の採用枠などの優遇措置は避けたい考え。優遇が過ぎるとかえって男女不平等になる可能性があるためだ。
産総研はラボツアーを実施するなど女性研究者の採用を増やしている。託児所など仕事と育児を両立できる環境を整えてきた。採用活動を積極化した結果、第4期に設定された研究職採用者に占める女性比率の累積18%の目標を上回った。
日刊工業新聞2022年2月17日