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マツダが「CX-3」の生産を海外に移管する理由

マツダが「CX-3」の生産を海外に移管する理由

タイとメキシコへ生産を移管するマツダのCX―3

マツダは小型スポーツ多目的車(SUV)「CX―3」の生産を年内から順次海外へ移管すると明らかにした。防府第1工場(山口県防府市)からタイとメキシコの工場に移管する。日本市場向けは、すでに同モデルを生産するタイから供給する。マツダの量産車の逆輸入は教習車とOEM(相手先ブランド)車を除いて初となる。

防府工場でのCX―3の生産は6月に終了する。それに先立ち4月からタイ工場で日本向けの生産を始める。メキシコでは年内に生産を始める。マツダは移管理由を「グローバルでの各拠点の生産量の最適化などを検討した結果」と説明。海外移管後も「国内生産は一定水準を維持する」としている。

CX―3は2015年2月に発売。14年12月に宇品第1工場(広島市南区)、15年10月にタイ工場、16年12月には防府第1工場で生産を開始した。宇品第1工場の生産は19年8月に終了している。

21年12月現在のCX―3のグローバル累計生産台数は82万9843台、同販売台数は82万3台。

日刊工業新聞2022年2月17日

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