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スバルが本格運用、エンジン部品の研削品質を判定するAIの仕組み

SUBARU(スバル)は、エンジン部品の研削加工の品質を高精度に判定する人工知能(AI)モデルを構築し、1月末から群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)で本格運用を始めた。抜き取り検査と比べて品質保証のレベル向上が図れる。今後、群馬製作所が管轄する他の工場にも展開する。

AIモデルは富士通と共同開発した。研削設備につないだセンサーで、加工中のカムシャフトの主軸動力値や振動のデータを収集して分析し、品質状態を即座に推測する。

富士通が提供する運用管理ソリューションを導入した。これにより複数の設備に組み込んだAIモデルを効率的に運用できる。また環境変化や設備の経年劣化による推測精度の低下を検知し、再学習・展開するライフサイクルを一元管理できる。

実証実験では予測精度の長期的な維持、運用の効率化が課題だったが同ソリューションの導入などにより解消した。

日刊工業新聞2022年2月10日

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