国内初、自動配送ロボが5Gの遠隔監視で公道を走った
ティアフォー(名古屋市中村区、武田一哉社長)は、川崎重工業、KDDI、損害保険ジャパン、小田急電鉄など6社・団体と共同で、第5世代通信(5G)を活用した公道での自動配送ロボット実証(写真)を東京・西新宿エリアで行った。公道での5Gを使った遠隔監視による自動配送実証は国内初だという。技術検証を経て2023年頃から限定地域での一部実用化を目指す。
実証ではティアフォーの自動運転システムを搭載した川崎重工業の自動配送ロボットで、ホテルから公園まで飲食物を運んだ。遠隔監視・操作、災害時を想定した情報発信サービスなども実施した。KDDIの先進の高精度測位システムを利用し、目印となる建物がない場所でも数センチメートル単位の誤差で歩道を認識できた。
実証期間は1月22日から2月10日までで、1日に4―6キロメートルを走行。実証にはハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)、公園財団も参画した。ティアフォーの田中大輔取締役は「22年度も7者で実証を進めたい」とし、複数サービスを組み合わせて収益化を目指す考えを示した。
日刊工業新聞2022年2月10日