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裸眼で複数人が同時に体験できるAR技術が面白い

裸眼で複数人が同時に体験できるAR技術が面白い

モデルと顔の立体投影(情通機構提供)

情報通信研究機構と凸版印刷は、裸眼で複数人が同時に体験できる拡張現実(AR)技術を開発した。透明フィルムにフルカラーの立体像を投影する。人体を立体投影した手術トレーニングシステムなど、医療分野への応用を進めていく。

光学フィルムに約30台の小型プロジェクターで投影し、立体的な人の顔を表示した。この顔は凸版の天球型照明撮影システムで計測した。水平視野角60度、垂直視野角10度の範囲で裸眼で立体的な顔を表示できる。

専用眼鏡を装着せずに多人数が観賞できるため、CADデータや人体データなどの確認に使える。手術前や手術中に手技を確認したり、立体的に対象を理解する教育などに展開していく。

日刊工業新聞2022年2月3日

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