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増えるスマホの利用時間、月間データ通信量は平均9GBに

MM総研(東京都港区、関口和一所長)は、消費者が使うスマートフォンの月間データ通信量は平均8・95ギガバイト(ギガは10億)との調査結果を発表した。中央値は3ギガバイトで、回答者の58・7%が3ギガバイト以下の通信量だった。7ギガバイトまでの累計では約75・4%を占めた。スマホの利用時間は増えてきており、第5世代通信(5G)の普及なども勘案すると、今後も通信量は増えていく公算が大きい。

月間平均データ通信量は17年2月の調査では4・22ギガバイトだったが、19年2月には6・05ギガバイトに増加。21年7月は8・72ギガバイトになっていた。これらの数字にはWi―Fi(ワイファイ)接続による通信量を含めていない。

1週間当たりのスマホ利用時間の平均は19年2月では757分だったが、21年12月には979分となり、約3時間半増加した。

1週間の利用時間を用途別に分析したところ、「インターネット検索・情報収集」が213分(21・8%)で最多。次いで「SNS(参加交流型サイト)」148・4分(15・2%)、「動画視聴」114・4分(11・7%)だった。通信大手各社が高速・大容量などを特徴とする5Gの普及に力を注いでおり、動画をはじめとする大容量コンテンツの利用は今後も増える可能性が高い。

調査は21年12月、15―69歳の男女1630人を対象にウェブアンケートで実施。スマホの月間データ通信量は、調査月の前月である21年11月の利用状況から分析した。

日刊工業新聞2022年1月28日

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