スマホの平均利用料金が大幅減、この傾向はいつまで続く?
MM総研(東京都港区、関口和一所長)は、7月時点のスマートフォン利用者の平均月額料金が4845円だったとする調査結果をまとめた。2020年12月の前回調査に比べて489円安い。楽天モバイルを含む携帯通信大手4社は前回より1027円安い5351円だった。NTTドコモの「アハモ」など、携帯大手が格安な料金プランの提供を始めたことで、平均支払総額が大幅に減少した。
サブブランドと呼ばれるソフトバンクの「ワイモバイル」とKDDIの「UQモバイル」は3331円、格安SIMを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)は2049円。いずれも利用料金が減少した。
月間データ通信量は1ギガバイト(ギガは10億)が31・8%、2ギガバイトが11・7%、3ギガバイトが14・1%で、3ギガバイト以下が6割近くを占めた。一方、平均値は前回調査比1・16ギガバイト増の8・72ギガバイト。携帯大手の大容量プランや20ギガバイトのオンライン専用プランの利用が広がり、通信量増を押し上げたとみられる。
MM総研の横田英明常務取締役は「携帯大手の格安プランへの移行や、それに対抗するMVNOの低料金化が進んでいる。今後1年は料金の減少傾向が続くだろう」と分析した。
日刊工業新聞2021年9月8日