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愛知の自動車部品メーカーが駆動部品工場を中国に新設する狙い

武蔵精密が38億円投資
愛知の自動車部品メーカーが駆動部品工場を中国に新設する狙い

武蔵精密汽車零部件(中山)の第2工場(完成イメージ)

武蔵精密工業は、中国でディファレンシャルギア(デフ、作動装置)などの駆動部品工場を新設する。月内に着工し、2022年12月の完成、23年3月の稼働開始を目指す。投資額は2億1600万元(約38億円)。現地での生産能力は倍増する見込み。電動化の加速などで好調な受注を受け、生産体制を増強すると同時に、さらなる受注拡大につなげる。

 

中国・広東省の生産子会社「武蔵精密汽車零部件(中山)」の第2工場として新設する。敷地面積は5万1789平方メートル、床面積は2万8619平方メートル。デフのほかにギアやシャフトなども手がけ、駆動部品の生産拠点として位置付ける。現在、第1工場では足回り部品と駆動部品を手がけているが、駆動部品の生産は新設する第2工場に集約する。

 

武蔵精密は高精度な歯車加工などを得意とする。電動車では静粛性や駆動の効率性が求められるため、高精度なデフやギアの需要増が見込まれる。生産能力を引き上げて、拡大する需要の取り込みを図る。

日刊工業新聞社2021年12月28日

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