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世界初「電化のバイオマス輸送貨物船」運航へ

関西電力と上組、e5ラボ(東京都千代田区)は、相生バイオマス発電所(兵庫県相生市)への燃料輸送に電気推進船1隻(イメージ)を導入する。2023年5月に上組海運(神戸市中央区)が、神戸港から発電所までの内航輸送の運航を始める。

関西電力は重油などを燃料とする相生火力発電所3基のうち2号機を23年1月からバイオマス発電に切り替えて稼働する。バイオマス燃料を輸送する船4隻の内、1隻を電気推進船とする。バイオマス輸送貨物船の電化は世界初という。二酸化炭素(CO2)排出量削減効果は年400トンを見込む。

電気推進船は旭タンカーの所有。全長71・98メートル、載貨重量は1600トン。小型発電機を備え、停泊時の積荷・荷揚げなどの作業は大容量蓄電池にためた電気を使う。関西電力は相生以外の発電所でも燃料輸送ディーゼル船の電気推進船への切り替えを検討する。

日刊工業新聞2021年12月21日

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