ヤマハ発が「125cc級電動バイク」を開発する狙い
ヤマハ発動機は、エンジン排気量125ccクラスの原付2種に相当する電動バイクを開発する。2022年春以降に欧州や日本、東南アジアなどでリース販売を始める計画。また同50ccクラス級の電動バイクの新型車を開発し欧州で発売する。モデル拡充や、欧州市場への参入で電動バイク需要を取り込む。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)への貢献を目指す。
現在、同社は同125ccクラスの電動バイクを台湾メーカーからOEM(相手先ブランド)供給を受けて同国で販売している。同クラスの電動バイクをすべて自社開発するのは初めて。バッテリーは車体に固定した充電式とする。日本と欧州に加え、台湾、タイ、マレーシア、インドネシアに投入する。将来は電動化が進む中国への投入も視野に入れる。
現在、ヤマハ発は同50ccクラスの電動バイクを日本と台湾で販売している。さらに同クラスで「(1回の充電での)航続距離が大幅に上がった」(日高祥博社長)新型車を投入する。バッテリーは交換式を採用する。欧州以外での展開は未定。
同社は50年に2輪車の90%を電動車にする計画。
日刊工業新聞2021年12月17日