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可搬重量は6kg、“力持ち”の新型ドローンの全容

可搬重量は6kg、“力持ち”の新型ドローンの全容

可搬重量6キログラムのハイパワー電動ドローン

東京航空計器(東京都町田市、上林裕幸社長)は、電動でありながら可搬重量が6キログラムとハイパワーの飛行ロボット(ドローン)を発売した。リチウムイオン電池で、飛行時間も30分程度を確保。電動ドローンの可搬重量は3キログラム程度が大半で「建設測量分野のカメラの大型化で3キログラムでは力不足といった顧客の要望に合わせて開発した」(東京航空計器)としている。消費税抜きの価格は300万円程度。年間30機の販売を目指す。

東京航空計器は自衛隊向けをはじめ、航空計器を多数納入している。電動で可搬重量6キログラムのハイパワーは、培った機体制御と機体設計技術などを基に実現した。

可搬重量が大きいため、高性能デジタルカメラや赤外線カメラはもちろん、日用品や医薬品の運搬にも使用できる。赤外線カメラと組み合わせることで、山中や海洋での遭難者探索、農作物を食べ荒らすシカやサルなどの害獣探知にも利用できるという。

機体サイズは奥行き1500ミリ×幅1500ミリ×高さ600ミリメートル。飛行制御プログラムやモーションセンサーなど関連機器を自社開発、国内生産しているのも強み。国家安全保障の観点から官公庁は中国製ドローンの禁止や排除に動いており「自治体や保安関係にも売り込みたい」(同社)とする。

日刊工業新聞2021年11月29日

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