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資生堂が初めて掲げた「R&D理念」とは?

資生堂は、研究開発費について売上高比率3%程度をベースに今後の拡大方針などを盛り込んだ研究開発(R&D)戦略を公表した。スキンケア関連領域を盤石にすると同時に食品・デジタル(診断)といったインナービューティー領域を開拓する。同時に同社初となるR&D理念を掲げた。多様化するニーズに社内外の価値観を融合して対応。生活者一人ひとりの視点から革新的なイノベーションの創出を推し進める。

R&D理念「ダイナミック ハーモニー」は肌の内外から美しさを引き出す「肌の内/外」、確かな効果を日本品質で届ける「機能性/日本品質」、サステナブルな価値創出など五つのアプローチで構成。さらに増やす。

新たに慶応義塾大学先端生命科学研究所所長の冨田勝教授、脳科学者の中野信子氏とそれぞれアドバイザリー契約を結んだ。さらにロシア科学アカデミー(RAS)とは共同研究契約を締結した。今後、RASが米航空宇宙局と共同で進めるプロジェクトに参画し、ストレス評価に関する共同研究を始める。

日刊工業新聞2021年11月19日

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