公道を時速20km未満で走る電動車にJR東日本が寄せる期待
JR東日本、東急不動産、東京都港区などは、電動車で公道を時速20キロメートル未満で走る「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」を使った実証実験を報道公開した。12月6日まで同区で実証実験を行い、地域の交通課題解決や、観光を楽しむマイクロツーリズムの促進にも結びつける。
グリスロは環境への負荷が少なく、コンパクトで乗降がしやすい特徴を持つ。実証実験の対象となる浜松町・竹芝エリアは海に囲まれているため回遊性が低く、高輪・白金・白金台エリアは高齢者の居住が多いものの道幅が狭く、急勾配な坂道が多いという。同エリアでは12日から22日まで実証実験し、オンデマンドモビリティーでラストワンマイル(最後の接点)の移動手段の提供を目指す。
JR東日本事業創造本部新事業創造部門新領域ユニットリーダー兼品川くらしづくりユニットの高木浩一担当部長は、「(グリスロが)生活拠点と交通拠点、地域資源と高齢者をつなぐ役割を期待したい」と述べた。
日刊工業新聞2021年11月12日