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プラスチックの生産・利用能力の国別ランキング首位はドイツ、日本は?

プラスチックを適切に生産、利用する能力を国別に調査した「プラスチック管理指数」において日本が総合2位となった。法規制や収集や分別、リサイクルが評価された。

同管理指数は英国の研究機関「エコノミスト・インパクト」と日本財団(東京都港区)が共同で、初めて調査した。法律や規制などの「ガバナンス」、廃プラの収集や分別、リサイクルの「管理・運営能力」、企業や消費者の行動を評価する「ステークホルダーの関与」の3分野に指標を設けて採点した。

総合1位のドイツは100点満点中87・4点を獲得した。分野別ではガバナンスとステークホルダーの関与が1位だった。日本は84・5点。ガバナンスと管理・運営能力とも2位だが、ステークホルダーの関与が3位だった。消費者の責任ある行動や認識、企業の取り組みの得点が伸び悩んだ。

アジアからは中国が10位に入ったが、63・3点と上位と差が開いた。アジアは世界のプラ生産量の半分を占めており、改善が必要だ。日本では2022年度、プラ製品の廃棄削減と再利用拡大を図る「プラスチック資源循環促進法」が施行される。消費者や企業の行動が向上すると総合1位獲得の可能性が高まる。

日刊工業新聞2021年11月5日

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