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スズキが4輪車の減産を緩和、生産確保を優先する車種とは?

スズキが4輪車の国内生産の減産を緩和することが分かった。11月は期初計画比1割強減、12月は同5%程度減となる減産にとどめることを部品メーカーなどに通達した。9、10月の減産幅は約2割減だった。半導体不足や東南アジアからの部品不足の影響は続くが、調達を見直すなど対応を急いでおり、生産への影響が抑えられてきた格好だ。

11月の国内生産を期初計画の約9万1000台程度から約8万台弱程度に修正し、通達した。小型車「スイフト」「ソリオ」「クロスビー」「イグニス」などを生産する相良工場(静岡県牧之原市)は11月1―5日、8―12日の10稼働日について1直のみの稼働にする予定。13日の1日だけ操業を停止する。

軽自動車「スペーシア」などを生産する湖西工場(同湖西市)と計商用車「エブリイ」などを生産する磐田工場(同)は停止日を設けない見込み。

12月は期初計画約9万台程度から約8万5000台程度で通達した。減産幅は緩やかになっているが期初計画よりは減少しており、2021年度の年間計画は期初計画の約100万台程度から84万台程度に下方修正した。

それでも下期(21年10月―2022年3月期)は、上期(21年4―9月期)の約38万4000台を上回るペースで挽回を図る。

ただ、半導体や部品の需給逼迫(ひっぱく)は続き、楽観できない。湖西工場で生産する軽自動車で売れ筋の車種の確保を優先するとみられる。

海外の10月生産は主力市場のインドやハンガリー、タイで前年同月比で大幅に減らしたが、インドネシアやパキスタンでは減税政策の効果などで増えた。インドの11月はヒンズー教の新年を祝う商戦の時期でもあり挽回を図る。

日刊工業新聞2021年11月2日

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