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EVトラクションモーター販売予測を70万台上方修正、日本電産会長が示す自信

EVトラクションモーター販売予測を70万台上方修正、日本電産会長が示す自信

日本電産のトラクションモーターシステム「E―Axle」

日本電産は、電気自動車(EV)駆動用トラクションモーターシステム「E―Axle」の2026年3月期の販売台数予測を、7月公表値から70万台増の350万台に上方修正した。高性能・低コスト・高信頼性を重視し、モーターの外部調達を積極的に進める中国メーカーなどからの確度の高い受注が増えていることによる。31年3月期に掲げる1000万台の予測は据え置いた。

日本電産は予測を引き上げた26年3月期について、自動車各社によるEV向けモーターの外部調達が急増し始める分水嶺(れい)とみている。すでに合弁会社によるモーター製造などを進めている車メーカーに加え、内製方針を外部調達に転換する国内車メーカーなどが急増すると予想する。

永守重信会長は車メーカーの内製方針に対して、「価格競争では我々の方が優位。高いものを使っていて世界の競争に勝てるのか」と指摘。独立系モーターメーカーとしての成長に自信を示した。


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日刊工業新聞2021年10月27日

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