ファナックと共同開発、キリンが稼働させる「茶葉自動投入ロボ」とは?

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キリンがファナックと共同開発した茶葉自動投入設備

キリンホールディングス(HD)は緑茶、紅茶の生産ラインで茶葉を自動投入するロボットをファナックと共同開発し、27日にキリンビバレッジの湘南工場(神奈川県寒川町)で稼働する。4台のロボットが茶葉の入ったダンボールを開梱して内袋を開けて取り出した後、茶葉投入口へ投入する。省人化や作業負荷の低減により年間約2300時間の業務負荷を削減する。

茶葉自動投入設備は4台のロボットで構成。まず、パレット搬送ロボットが茶葉パレットをストックエリアと、クラフト袋を取り出すエリアに搬送する。

別のロボットが搬送された茶葉パレットからダンボールと内袋を取り出した上で、ダンボールを開梱、解体、折り畳む。この際、各ダンボールを画像センサーで品目識別し、誤投入を防ぐ。

さらに袋カットと内袋取り出しを行うロボットが、超音波カッターで茶葉の内袋とクラフト袋を開封。開封して取り出した茶葉を、次のロボットが専用容器に受け渡し、投入口から茶葉を投入する。

現在、茶葉原料の開梱や投入作業は最大25キログラムのダンボールを手作業で投入している。従業員の負担が重く、誤投入や投入忘れのリスクもあった。

今回の自動投入設備の導入により、茶葉投入作業の重量取り扱い制限がなくなり、女性やシニアを含め柔軟に人員配置できる。キリンHDは今後、キリンビバレッジの他工場での展開を視野に導入拡大を目指す。


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日刊工業新聞2021年10月25日

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