トヨタがレクサス新型「LX」の車台刷新、その中身とは?
トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」のスポーツ多目的車(SUV)「LX」の新モデルを初公開した。プラットフォーム(車台)を刷新し約200キログラム軽量化したほか、新たな駆動システムを搭載した。従来比で年間の二酸化炭素(CO2)排出量を約20%低減できるという。レクサスとして初めて指紋認証式スタートスイッチを採用し、セキュリティーも高めた。日本では2022年初頭に発売する。
車台はトヨタのSUV「ランドクルーザー」と共通で、高剛性かつ軽量なフレームを採用し、天井部分をレクサスとして初めてアルミニウム製にした。電子制御ブレーキシステムや電動パワーステアリングシステムなど、新たなパワートレーン(駆動装置)を採用する。
レクサス初の指紋認証スタートは、登録された指紋情報と一致しなければエンジンが始動しない仕組み。盗難リスクを低減する。
LXはレクサスブランドの旗艦SUVで、96年に市場投入した。新型は耐久性や悪路走破性などを踏襲しながらも上質さを高めたという。
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日刊工業新聞2021年10月22日