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伊藤忠が中国製EV用部品を欧州で販売する狙い

伊藤忠が中国製EV用部品を欧州で販売する狙い

伊藤忠が販売するEV商用車向けモーター

伊藤忠商事は欧州や東南アジアで中国製電気自動車(EV)の部品販売を2022年度から本格的に始める。中国国内で物流分野のEVリース事業を手がける中国・地上鉄租車と協力し、価格競争力のある複数の部品をEVベンチャーに販売する。現在、欧州の一部ベンチャーと商談を進めており、22年度から本格展開する計画。

伊藤忠商事がEV部品を海外に向けて本格的に取り扱うのは初めて。売上目標は非開示だが、現在商談が進んでいるベンチャーは年間1000台規模の車両生産を見込む。

車両総重量3トン、積載重量1トンクラスの市内配送向け商用車の部品として、電池やモーター、エアーコンプレッサーなど7種類の部品をまとめて販売する。全部品を合わせると車両コストの約7割を占めるという。

地上鉄は高品質の部品を集中購買し、中国のEVメーカーに市内配送に適したトラックやバンを製造させている。伊藤忠は地上鉄のネットワークや知見を活用し中国のサプライヤー5社から部品を調達する。

欧州を中心にEV需要は拡大しているが、高額な部品が普及のネックになっている。伊藤忠は低価格を訴求し市場を開拓する。将来的にはEV商用車そのものの販売も検討する。

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