競争激化の中国EV市場を強化するホンダ、問われる“らしさ”の発揮

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「イーエヌ」シリーズ第1弾となる「イーエヌP1」

ホンダが中国で電動化戦略を加速する。電気自動車(EV)専用の工場とブランドの立ち上げに併せて、販売や車載電池の調達も強化する。国を挙げて電動化を推進する中国では、その需要を取り込もうと自動車メーカーの競争が激化する。ここ数年でホンダも電動車の販売を伸ばすが、まだ存在感は高くない。尖った個性でホンダらしさを発揮して差別化できるかが問われる。

中国でホンダはすでに、現地企業との合弁会社である東風ホンダと広汽ホンダの両ブランドからEVを販売している。新たに本命とも言えるホンダブランドのEVシリーズとして「イーエヌ」の展開に乗り出す。

車載電池は少額出資する現地の寧徳時代新能源科技(CATL)から調達してきた。さらに協業を強化し安定調達を図る。

販売面では中国にある約1200の販売店にイーエヌシリーズのコーナーを設置。各地で体験イベントを開催し、認知度向上を狙う。将来は主要都市で同シリーズの専売店を展開する予定だ。他地域への輸出を予定しており、日本での展開についても検討する。

中国におけるホンダの4輪車販売台数は増加傾向にある。20年度は前年度比24・6%増の179万台で過去最高となった。電動車も好調で、全販売に占める比率は13・6%だった。16年に発売したハイブリッド車(HV)の累計販売台数は50万台を超え、2月には中国で初となるプラグインハイブリッド車(PHV)を発売した。

中国政府は35年までに、販売する全ての新車をEVやHVといった環境対応車とする方針を掲げており、自動車メーカーの競争が激化する。

差別化についてホンダの担当者は「EVでもホンダらしいスポーティーで爽快な走りを実現する。安全で快適な移動空間を提供し、未来を感じられるデザインにしたい」と話す。ホンダは40年に世界で販売する全ての新車をEVもしくは燃料電池車(FCV)にする目標を掲げる。中国事業が先行する形で準備を進める。

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