スマートウオッチ市場の拡大が止まらない。販売台数が5年連続で過去最高
MM総研(東京都港区、関口和一所長)は、2020年度のスマートウオッチの国内販売台数が前年度比19・9%増の229万4000台とする調査結果をまとめた。15年度の調査開始以来、5年連続で過去最高を更新。製品の低価格化や健康管理への意識の高まりを追い風に、21年度は同31・9%増の302万5000台、25年度は490万台に増えると予測した。
MM総研は販売増の要因として「スマートウオッチ市場は成長途中であり、買い替え需要よりも新規購入者の方が多いからだ」と指摘。「アップルウオッチSE」や中国メーカーなどが価格の安いエントリーモデルを投入していることも要因とした。コロナ禍に伴う在宅時間の増加による健康意識の高まりも市場拡大の追い風となっている。
20年度のメーカー別販売台数では、アップルが125万台でシェア54・5%を獲得。20年9月に「アップルウオッチシリーズ6」に加え、「同SE」を含めた2機種を発表し、買い換え需要に加え新規顧客の獲得にも成功した。以下、フィットビットがシェア18・4%、ガーミンが7・3%、中国・華為技術(ファーウェイ)が5・3%で続いた。
同調査は7月にウェブアンケート方式で15―69歳の男女2万4476人に実施した。
日刊工業新聞2021年9月22日