超精密加工技術を動画配信。中小企業がユーチューブ進出で得た効果
フォワード(長野県諏訪市、堀内岩夫社長)が、強みの超精密加工技術に関する情報発信を強化している。今夏には動画投稿サイト「YouTube」に「フォワードチャンネル」を開設。閲覧者数は自社ホームページにアップしていた従来に比べ「多い時で5割増。同時に新規の問い合わせも増えている」(堀内社長)という。
これまでは年に数回の展示会が主なPRの場だったがコロナ禍により一変。代替開催したオンライン展で手応えをつかんだこともデジタルシフトへのきっかけとなった。
堀内社長は「事前に動画を見ていることで問い合わせの質が変わった。技術の理解が早く次のステップにつながりやすい」と話す。今後は材料や形状ごとの加工方法などポイントを絞った動画のアップや、年に1度のライブ配信にも意欲。情報発信でも高精度・高品質に挑戦する。
日刊工業新聞2021年9月16日