ニュースイッチ

【キーワード・30秒解説】水素還元製鉄

CO2排出を減らす、新しい製鉄技術

酸素を除去して鉄の強度を高める還元という過程で、従来の石炭の代わりに水素を使い、鉄を作る方法。水素は酸素と結びつき、水になるため理論上、二酸化炭素が発生されず、脱炭素に寄与できる。日本製鉄やJFEスチールなど鉄鋼各社が研究開発を続けているほか、経済産業省は基金を用意し技術実装へ支援体制を整えている。ただ、研究コストが高い上、水素が熱を奪う「吸熱反応」が起こることで高炉内の温度が低下するなど技術的な課題もある。

《水素還元製鉄の今がわかるニュース》
 鉄鋼業界の悲願「水素で鉄をつくる」、2100年を見据えた壮大な超革新技術
 中国勢を引き離せ!脱炭素への有力な切り札「水素還元製鉄」
 30年の目標は?50年のビジョンは?日本製鉄のCO2ゼロ行程表

【「水素還元製鉄」の記事をもっと読みたい】

「コース50」の試験高炉(日鉄君津地区内)
ニュースイッチオリジナル

編集部のおすすめ