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【初心者向け】知っておいて損はない、リチウムイオン電池の基礎知識 仕組み編
ざっくりわかる!業界基礎知識 電池編②
構成部材④ セパレーター
イオン伝導を確保しながら、正極と負極を隔てる部材。正極と負極が接していると、過熱や発火の原因となるため遮蔽するためのセパレーターが必要。また、イオンが通り抜けられるように小さな孔(穴)を空けている。
セパレーターは元々、日本勢が強みを持つ領域だ。旭化成や住友化学、東レ、宇部マクセル(宇部興産とマクセルホールディングスの合弁会社)、帝人などプレイヤーも多い。
ただ、近年は中国勢の攻勢が目立つ。旭化成は19年にシェアトップを中国の上海エナジーに明け渡した。
コストダウンの要求に応えるため、各社生産能力を拡充している。旭化成は上海エナジーと合弁会社を設立。現地企業と組み中国市場を取り込む。
また、電池の性能向上に貢献できる材料開発も重要だ。価格競争ではない強みを打ち出せるか注目だ。
主なメーカー
旭化成/住友化学/東レ/宇部マクセル/帝人
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