【キーワード・30秒解説】量子コンピューター
並列計算で速度向上を狙える
量子力学の理論を応用した次世代の計算機。従来のコンピューターは計算前に0か1のどちらかのビットを規定する必要がある。一方、量子コンピューターでは、量子力学における「量子重ね合わせ」という特性に基づき、0と1が重ね合わさった状態を利用して並列計算することで速度の向上を狙える。複数の方式が存在するが、膨大な組み合わせから最適解を見つけ出すことに特化した「アニーリング方式」と汎用計算機の「ゲート方式」が代表的。アニーリング方式はカナダのD-WAVEやNECが開発し、応用も進んでいる。ゲート方式は米IBMや米グーグルなどが研究しており、将来的な社会実装が見込まれている。
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