能力は年10万台!明電舎が中国でEVモーター生産を始めた理由
明電舎は、中国・杭州市(浙江省)で電気自動車(EV)用のモーターとジェネレーターの生産を始めた。両製品合計の生産能力は当面の間、年間10万台とする計画。中国の旺盛なEV関連需要を取り込む。最大生産能力は年間17万台まで引き上げられる。中国のEV市場の成長に合わせて能力拡大を検討する。
完全子会社の明電舎(杭州)駆動技術が操業を始めた。明電舎全体のEV関連部品の生産能力は年間89万個で、同拠点は現段階で全体の約1割を占める。
同拠点では今後、敷地内にEV用モーター・インバーター一体機の工場も設ける。2022年2月に着工し、23年4月の稼働を予定する。
明電舎は、EV関連事業の売上高を28年度に21年度計画比3・7倍の1000億円とする中長期目標を掲げている。目標達成に向けて、生産能力の増強と日本・中国の新規顧客開拓を課題に挙げていた。
日刊工業新聞2021年9月1日