明電舎の「EV拠点」誕生!中国にモーター新工場で国内投資は中止
明電舎は30日、中国に電動車用駆動モーターとインバーターの一体機の工場を新設すると発表した。予定していた国内投資を中止し、電気自動車(EV)需要が旺盛な中国に投資を振り向ける。2022年2月に着工し、23年4月に稼働を始める予定。生産能力は最大で年17万台(通常稼働ベースは10万台)。投資額は約48億円。同社はEV事業に注力しており、中国での商機拡大を図る。
中国の浙江省に新工場を建設する。延べ床面積は8140平方メートル。現地では今夏に同じ規模の生産能力を持つ工場が立ち上がる。明電舎にとって国外初のEV事業の生産拠点となる。
一方、20年2月に発表した名古屋事業所(愛知県清須市)への投資計画の中止を決めた。約51億円を投じて、最大生産能力が同17万台の新工場を設置する予定だった。新型コロナウイルス感染症の影響などで、顧客の自動車メーカーが進める事業計画の見直しに対応した。