日本科学未来館の新館長になった浅川智恵子さんの経歴
日本科学未来館(東京都江東区)の館長に就任した浅川智恵子さん(写真)が同館で記者会見し、「新しい科学技術を身をもって体験し、それによって実現される新たな生活を想像できるようにしたい」と抱負を述べた。4月に就任したが、新型コロナウイルスの影響で研究拠点だった米国からの帰国が遅れた。
小学校時代のけがが原因で、中学2年の時に失明。1985年に日本IBMに入社、日本語デジタル点字システムなど、障害を持った人々の情報アクセスを容易にする技術の研究開発を続けてきた。
体験型展示を中心とした新しい科学館のスタイルを確立した同館だが、コロナ禍でさまざまな制約を受ける。浅川さんは「オンラインとのハイブリッドでコミュニケーションを推進したい。どうすれば臨場感を出せるのかを探る」と話した。
日刊工業新聞2021年8月27日