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マンションに「冷凍宅配ボックス」導入なるか。東急不動産とパナソニックが実証

マンションに「冷凍宅配ボックス」導入なるか。東急不動産とパナソニックが実証

冷凍・冷蔵宅配ボックス実証実験(イメージ)

東急不動産(東急不)は、パナソニックと連携し、心斎橋東急ビル(大阪市中央区)で冷凍・冷蔵宅配ボックスの実証実験を始めた。東急不の社員が注文した商品を、同ビルに設置したパナソニック製の宅配ボックスで受け取る仕組み。期間は6日―10月29日。東急不は実証結果を踏まえ、分譲マンションへの導入を検討する。冷蔵の宅配ボックスのマンションへの設置事例はあるが、冷凍はまだないという。

東急不の社員約140人が参加して行う。宅配ボックスは、パナソニックが1月に開発した受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーをベースに、インターホンシステムとの連携や非接触キー対応など分譲マンションへの設置を見据えた変更開発に取り組む。

コロナ禍で外食が減り、昼食時に増加したものとして「冷凍食品」を挙げる人の割合は3人に1人に上るという。電子商取引(EC)で冷凍食品を購入するニーズは高まっているものの、冷凍の宅配ボックスがないために、利用者は直接受け取りしかできず、不在時は再配達を余儀なくされている。実証ではこうした課題の解決を目指す。

日刊工業新聞2021年8月6日

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