三菱ふそう・いすゞ・日野自動車、トヨタ自動車傘下と共同研究の狙い
国内の主要商用車メーカー3社が、トヨタ自動車傘下のウーブン・プラネット・ホールディングス(HD、東京都中央区)と共同研究などに着手する。ウーブン・プラネットHDの高精度な地図情報の作成技術と、商用車の先進運転支援技術などを掛け合わせる。商用車メーカーは安全なトラック走行の実現や自動運転技術の底上げを狙う。
ウーブン・プラネットHD子会社のウーブン・アルファ(同)の持つ自動地図生成プラットフォーム「AMP」を活用する。AMPは車両データや衛星画像などのデータを活用して高精度地図を作製できるシステムだ。
三菱ふそうトラック・バスは大型トラックでは初めてAMPを使った実証実験に着手する。2021年内に同社の大型トラック「スーパーグレート」を使用してカーブ進入時の速度超過警報装置にAMPを活用した実験をする。
いすゞ自動車と日野自動車は小型トラックでのAMPの活用に向けた検討を始めた。3月に発表したトヨタ、いすゞ、日野自の3社協業の一環として位置付ける。具体的な取り組みは今後詰める。
商用車メーカーでは先進運転支援技術を協調領域として捉える動きが広がっている。自動運転技術では商用車メーカー同士の共同研究も行われている。
日刊工業新聞2021年7月14日